お釈迦様でも草津の湯でも   








執念で帰還した真壁一騎は、意地と根性と気合で奪還した腕の中の
皆城総士を大事そうに見つめた。

意識がないのか、一騎に抱かれたまま、くったりと顔を一騎の胸に伏せている。
いつもの厳しい気配がすっかり抜け落ちているため、可愛らしいことこの上ない。

 「…かわいい…」
うっとり。

 ふと、やや離れた場所で出迎えてくれていた遠見真矢に気が付いた。

「お帰りなさい、一騎くん」
「ただいま遠見。 なあ…結婚届ってどこでくれるんだろう。 遠見、知らないか?」
「? 婚姻届だったらやっぱり役場じゃない? 住民課とか戸籍関係だよね?」
「そっか。そうだな。 うん。じゃあ、総士が落ち着いたら行ってみるよ。ありがとう遠見」
「どういたしまして。 誰か結婚するの? おめでとう」
「サンキューな、遠見。 おれと総士、結婚するから」
のほほんとした一騎の口から出たのは爆弾だった。 

「………ええええっっっ?!」
「おれのところに来てくれるって、言ってくれたんだよ、総士。 だから善は急げってね」
「で、でも…あの…その…18にならないと受理してもらえないよ?」

そういう問題かい。

「あれ、そーだっけ…なんだ〜。じゃ仕方ないや。 それまで同棲してるから」


スタスタと医療施設へ向けて歩き出した一騎は、しあわせそうな笑みを浮かべているのだった。







…とりあえず殴り書き? まちがいお受けします(笑)
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しおりさん、ありがとうです〜v
このあと、爆笑展開になるんだよね(笑)