青い霹靂・2
素形 あすか
「う…ぁ…!」
いつもの一騎からは聞けないような色っぽい艶気のある声が、総士の耳に届く。
そんな声を聞いてさらに総士の動きは大胆になっていった。
「そっ、総士!それっ!」
一騎が慌てたのも無理はない。にっこりと笑う総士の手に、いつの間にか握られていたのは、いわゆるアレの時に使用するゼリーのチューブで…。
一騎の背に寒気が走る。
(まさか本気でヤラれちゃうのかオレ!?
けっして総士が嫌なワケじゃないけど…でも攻めとしてのプライドが〜っ!(泣))
なぞと内心大パニックになっている一騎をよそに、チューブのキャップを取り、見せつけるように指へと塗りつける。
「一騎は病人だから何もしなくていいからね。全部俺にまかせてて…」
いや、そう言われてもっ!
一騎のひきつった顔を見て、総士は覚ったらしく
「何?ホントに俺が一騎の処女もらっていいの?」
かなりなさけない声で一騎は言った。
「たのむ…それだけは勘弁;」
そんな一騎を見て総士はこらえきれずに笑い出す。
「大丈夫だよ〜俺だって抱かれる方がいいから。」
そう言って総士はゼリーを自分の秘部と一騎のモノに塗りつける。
総士の熱い内部へと導かれ、たまらずに低くうめく。
熱に浮かされた目にはみずから一騎の腰にまたがり、至福の顔をうかべている総士が見えて、まさに絶景だった。
なのに何故かとほほな気分が抜けないのはなんでかなぁ〜;と一騎は考えてやめた。
総士も喜んでるし自分的にも結果オーライ。
総士はといえば、
(なんかたまには主導権握るのもいいかも♪)
などと一騎が知ったらまたぞろなさけない声を上げかねない事を思っていた。
後日流石の回復力をみせた一騎が、総士とアルビィスへ出る時だった。
「一騎…ほら受け取れ」
ぽんっと手に降ってきた小さな包み。
「総士これ…?」
手の中の物をしげしげと見つめる。真っ白な箱には淡いブルーの細いリボン。
止められたシールに書いてある文字はSt.バレンタイン。
「まったく、誰かさんが寝込むから遅くなったんだからな。」
心持ち赤く染まった頬でつぶやかれ、はっと我に帰って後ろから総士を抱き締めた。
「ありがとな…総士…愛してるよ」
そう耳許でささやけば、小さな声で返事がくる。
「ぉ、俺も…ぁ愛してるから…」
今日も幸せ一杯の二人の一日が始まってゆくのであった。
END
2005/02/14
続きですv あすかちゃん、熱あるのにありがとーv
起き上がれないほどなのに。意地で上げたそうな。
…早く治せ、猿…