青い霹靂
素形 あすか
一騎が珍しく風邪で寝込んだ。
周囲からは鬼のナントカと言われつつ、自宅での療養を遠見医師から命じられる。
「一騎何か飲むか?」
「…うん…」
赤い顔をして、くったりと布団に横たわる一騎をかいがいしく世話しているのは、新妻の総士。
めったに寝込む事のない一騎に、始めはおろおろしていたものの、ゆっくり寝ていれば大丈夫、と
遠見医師の言葉にほっとした総士だったが、
「薬よりもあなたがそばに居ればすぐ良くなるわよ。」
と、にっこり笑って言われ一騎と同じ位、赤い顔をさせながら総士は一騎を家に連れ帰ったのだった。
「ほら、起きられそうか?」
「ん〜無理かも〜;」
かなり身体が辛いらしく、答える声にも元気がない。
総士は抱き抱えて一騎を起こしたものの、めまいがするとのつぶやきに慌てて横にさせる。
「大丈夫か?」
触れている身体は熱を持っていて、熱かった。
「喉は渇いてるんだけど…」
かさついた唇が目につく。
総士はコップの水を口に含むと、そのままゆっくりと一騎の唇を塞いで水を飲ませた。
「…うつっても知らないぞ…」
下から熱で潤んだ目が見つめてくる。
何故だか、そんな一騎の表情にどきりとしてしまった。
楽しいイタズラを思いついた子供のような笑みを総士は浮かべたが、一騎はそれに気付く事もなく総士に言われる。
「一騎、汗かいたろ?身体拭いてやるから、着替えろ。」
一騎はぼそりと
「まかせる…」
と、つぶやいて目を閉じた。
寒くないように手早く上半身を拭き、新しい寝巻きへ着替えをすませる。
問題はその後だった。
「ちょっ!そっ、総士!そこはいいっ!」
焦った声で一騎は総士の手を止めようとしたが、熱の為にへろへろでまったく意味をなさない。
「ダメだよ、一騎…全身綺麗ににしなくちゃね」
語尾にハートマークでも付いていそうな声で、楽しそうに総士は一騎の下着を脱がせていく。
「…あの〜総士? オレ一応病人なんだけど?」
なさけない声を上げつつも、身体は正直で益々総士の『身体を拭く』行為はいささか違った目的になりながら、進んでいった。
「一騎…可愛い♪」
「ちょっ! あ…っ! もうよせよ総士っ!」
一騎はさらに涙目になりながら訴える。
総士は、いつも一騎に言われる可愛い表情とはこんな感じなのかなぁ〜、などと呑気に思いながら一騎のモノに舌を絡ませていた。
(オレこのままだと総士に最後までヤラれそう…(泣))
いまさらながら貞操の危機を感じる一騎であった。
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2005/02/14
あすかちゃんから送られてきた小説ですv
多分、続きがまた送られてくるかと(笑)
サンクスv タイトルはタカノリの歌からだそうです(笑)